本ソフトには、2つのバックアップモードがあります。「フルバックアップモード」と「容量節約モード」です。

■フルバックアップモードとは

例) 毎日1回、履歴数5回でバックアップ。

4月1日

4/1 履歴1

a.txt

4月2日

4/1 履歴1 4/2 履歴2
a.txt a.txt

4月3日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3
a.txt a.txt a.txt

4月4日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4
a.txt a.txt a.txt a.txt

4月5日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
a.txt a.txt a.txt a.txt a.txt

4月6日 履歴1をリサイクルして履歴6にしています。「4/1履歴1」は消えます。

4/6 履歴6 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
a.txt a.txt a.txt a.txt a.txt

以降同様に繰り返します。このようにバックアップ対象フォルダの容量×履歴数の容量が必要となります。

4/6の時点で復旧可能なデータは4/2〜となります。

 

容量節約モードとは

更新が無いファイルは、コピーではなく移動し履歴管理するモードです。

例1) 毎日1回、履歴数5回でバックアップ。更新がない場合。

4月1日

4/1 履歴1

a.txt

4月2日  コピーではなく移動します。

4/1 履歴1 4/2 履歴2
a.txt

4月3日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3
(空) a.txt

4月4日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4
(空) (空) a.txt

4月5日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
(空) (空) (空) a.txt

4月6日

4/6 履歴6 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
a.txt (空) (空) (空)

以降更新があるまで同様に繰り返します。

更新されていなければ媒体容量に変化はありません。

例2) 4/3に更新した場合。

4月1日

4/1 履歴1

a.txt

4月2日

4/1 履歴1 4/2 履歴2
a.txt

4月3日 a.txtを更新。更新前は履歴2にそのまま残します。

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3
(空) a.txt(旧) a.txt(新)

4月4日 

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4
(空) a.txt(旧) a.txt(新)

4月5日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
(空) a.txt(旧) (空) a.txt(新)

4月6日

4/6 履歴6 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
a.txt(新) a.txt(旧) (空) (空)

4月7日 ここでa.txt(旧)は消えます。

4/6 履歴6 4/7 履歴7 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
a.txt(新) (空) (空) (空)

 

例2) 4/3に削除した場合。

4月1日

4/1 履歴1

a.txt

4月2日

4/1 履歴1 4/2 履歴2
a.txt

4月3日 ここでa.txtが削除された。4/2のa.txtは、そのまま残します。

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3
(空) a.txt 削除

4月4日 

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4
(空) a.txt (空) (空)

4月5日

4/1 履歴1 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
(空) a.txt (空) (空) (空)

4月6日

4/6 履歴6 4/2 履歴2 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
(空) a.txt (空) (空) (空)

4月7日 ここでa.txtは消えます。

4/6 履歴6 4/7 履歴7 4/3 履歴3 4/4 履歴4 4/5 履歴5
(空) (空) (空) (空) (空)

 

容量節約モードのメリット、デメリット

容量節約モードのメリット

バックアップ媒体容量を節約できます。上記例は、履歴数を5回設定としていましたが節約した分を履歴回数増加に充てるとかなりの日数分の履歴を保持することが可能です。

ただし、毎日更新するファイルが主であれば、節約効力は無くなります(フルバックアップ方式と変わらなくなる)。

デメリット

n日前のファイルを復旧したい場合に対象日の履歴フォルダに無い場合は、次の履歴フォルダへと順に辿ることが面倒。ですが下記で解消しています。

常に1ファイルしか存在しない。バックアップ媒体上で壊れた場合は、復旧不可能となる。定期的なフルバックアップ方式と組み合わせてリスク回避してください。

ファイル移動処理があるので処理速度ロス発生。更新しないファイルが大量にあるフォルダの場合、移動が発生するため(コピーではなくディレクトリ情報書き換えによる時短をしているが)コピーよりは、多少マシ程度の時短にしかならない。

バックアップ媒体の使用量が予測不能。増加量は、更新しなければ0、全ファイルを更新すると倍になります。更新したファイル分増量するため都度不定です。増加量を予測監視して運用に合わせた履歴回数を設定する必要があります。

 

■履歴を画面で確認する方法。

対象のプロジェクトタブを選択して「履歴確認ボタン」をクリック。

 

保存済みの履歴番号(数値が大きいほど最新)を選択して「ファイル選択ボタン」をクリック。

 

履歴を調べたいファイルを選択。※削除済みで無い場合は、ひとつ前の履歴から検索してください。

 

選択したファイルの形跡が出ます。

(none)は、ファイルが無い(削除したか更新していないので次の履歴フォルダに移動したか)。

日時は、ファイルが履歴フォルダ存在してその更新日を表示しています。

履歴3に4/1が残っています。履歴4のバックアップ前にファイル更新したか削除したため残しています。以下同様で更新・削除したタイミングでファイルが残っています。

履歴15以降ファイルが残っていないのは、ファイルを移動・削除したためです。

リストをダブルクリックするとエクスプローラーで履歴フォルダを開くので取り出すことが可能です。

 

以上が各バックアップモードの解説でした。

バックアップ媒体容量とバックアップ対象フォルダの特性(ファイル数や日々の更新量)を把握することで適切なモードを選択してください。リスク回避のために組み合わせることも可能です。